Daily Archives: 2010年9月1日

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地震研究先進国ニッポンの牽引者 大森房吉 1/2ページ : 富士通明治の末に、今日の地震研究の礎を築き、「近代地震学の父」として世界的に広く知られている大森房吉(おおもり ふさきち)。 しかし、わが国においては、関東大震災を予見できなかった地震学者として後世に伝えられている。 その原因は、マスコミを舞台に繰り広げられた「丙午(ひのえうま)・東京大地震襲来論争」にあった。 論争の背後に隠された、大森博士の実像を探る--。 いつ起こるかわからない地震に対して、日頃から注意を心がけることが肝腎であると力説した今村。その説を聞いて、今にも大地震が襲ってくると思い込んだ市民に対し、冷静に対応することが肝要であると説いてまわった大森。二人の学者が取った行動は対照的だが、普段から地震に対して注意を怠らず、火を出さないようにすることが必要だ、という意図に変わりはなかった。 日本の地震予知研究史寺田の有名な警句,「天災は忘れたころにくる」というのは,寺田が地震研究所にいたころに生まれたと言われている.ところでこの警句についてはその本来の意味が正しく伝わっていないようである.関東大震災で 3 万 8 千人の死者が出た被服厰跡の大惨事(吉村昭「関東大震災」に詳しく描かれている)を前代未聞の天災と断じた人々に対して寺田は,旧幕政時代の火災史の検討から,江戸時代には火災に対する対策が十分立てられていたにもかかわらず東京が発展するにしたがい大火に対する対策を怠ったためであると反論した.つまり経験によって災害に対処する方法がすでに見い出されていても,人々がそれを忘れ対策を怠ったころに突然天災が襲うという意味であり,災害の真の原因は人間の側にある(藤井 1966, 1967).

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